ヤン・シュヴァンクマイエル 作品一覧

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チェコ出身の映画監督にしてシュールレアリスト。その幻想的かつグロテスクで独特な映像は世界のアートシーンに大きな影響を与えている。
創造活動は映画にとどまらず、オブジェ、コラージュ、セラミックなどの美術造形作品を多数作り、妻で画家でもある故エヴァ・シュヴァンクマイエロヴァーとともに世界各地で大規模な展覧会を開催。近年は神奈川県立近代美術館、吾妻橋アサヒアートスクエアなど日本国内でも展示会が開催され、多くの動員数を集める。
そのファンは、アーティストの他、作家、俳優、など幅広い層にわたり、若者から絶大なる支持を集めるブランドUNDER COVERも2004年のパリ・コレクションでシュヴァンクマイエルにオマージュを捧げた服を発表している。


略歴

ヤン・シュヴァンクマイエル(Jan Svankmajer)
1934年 9月4日 チェコスロバキアのプラハで生まれる
1950年 プラハの工芸高等学校、小劇場科に入学
1954年 プラハの芸術アカデミー演劇学部(DAMU)人形劇科に入学
1960年 結婚 仮面劇団をプラハのセマフォル劇場で立ち上げる
1962年 セマフォル劇場で初の個展「ドローイングとテンペラ」開催
セマフォル劇場からラテルナ・マギカへ仮面劇団とともに移る
1963年 長女ヴェロニカ誕生
プラハのヴィオラ画廊で個展「オブジェ」開催
1964年 初映画「シュヴァルツェヴァルト氏とエドガル氏の最後のトリック」制作
1965年 映画「J・S・バッハ、G線上の幻想」「石のゲーム」制作
1966年 映画「棺の家」「エトセトラ」制作
1967年 映画「自然の歴史(組曲)」制作
1968年 映画「庭園」「部屋」制作
1969年 映画「ヴァイスマンとのピクニック」「家での静かな一週間」制作
シュールレアリズム・グループのリーダーと出会う
1970年 映画「コストニツェ」「ドン・ファン」制作
エヴァと共にシュールレアリズム・グループのメンバーとなる
1971年 映画「ジャヴァウォッキー」制作
1972年 映画「レオナルドの日記」制作
1973年 「オトラントの城」制作準備中、映画製作の禁止を命じられる
1974年 最初の触覚オブジェ「修復家」製作
その後、集中的に触覚の実験を試みていく
1975年 長男ヴァーツラフ誕生
論文「未来は自慰機械のもの」執筆
1977年 西ドイツのゾネンリンク・ギャラリーで「子供の欲望」夫妻展を開催
1979年 クラトキー・フィルム・プラハのスタジオで「オトラントの城」完成
1980年 映画「アッシャー家の崩壊」制作
1981年 ホルニー・スタニュコフの館を購入し、シュールレアリストの芸術博物館とする
1982年 映画「対話の可能性」「地下室の怪」制作
1983年 映画「陥し穴と振り子」制作
触覚芸術に関する論文集「触覚と想像力」地下出版
1987年 映画「アリス」完成
ベルギーのブリュッセルとトゥールネーで「隠された興奮」展を開催
1988年 映画「男のゲーム」「アナザー・カインド・オブ・ラブ」制作
1989年 映画「肉片の恋」「闇・光・闇」「フローラ」制作
ニューヨーク近代美術館で映画の回顧展
1990年 映画「スターリン主義の死」制作
マーネスでシュールレアリズム・グループの共同展覧会「第三のアーチ」に参加
1991年 ヤロミール・カリスタと共にアタノル・フィルム・プロダクションを創立
フランスのアヌシー、ミュゼ・シャトーで「意味の汚染」夫妻展を開催
ベルギーのアントワープで個展「遊戯の法則」開催
スペインのバリャドリードで個展「想像力」開催映画
1992年 映画「フード」制作
イギリスのカーディフとブリストルで「夢の伝達」夫妻展を開催
1993年 ウィーンで個展「夢の百科事典」開催
1994年 映画「ファウスト」制作
スペインのシトヘスで「アナロジーの言葉」展に夫妻参加
1995年 アメリカ・コロラド州で「アタノル」夫妻展を開催
1996年 映画「悦楽共犯者」制作
ロンドン、ワルシャワ、クラクフで「触覚、アルチンボルド、ヴァニタス」夫妻展を開催
1997年 プラハのヨゼフ・スデク画廊で「博物誌のキャビネット」夫妻展を開催
プラハのベセダ地区美術館で「饒舌な絵、無口な詩」展を開催
1998年 ヴィーホドチェスカー画廊で「アニマ・アニムス・アニメーション」夫妻展を開催
同名の大判モノグラフが刊行
2000年 映画「オテサーネク」ヴェネツィア映画祭で公開
2004年 プラハ城ライディング・ホールで「フード」夫妻展を開催
2005年 映画「ルナシー」制作
神奈川県立近代美術館で「造形と映像の魔術師 シュヴァンクマイエル」展を開催
エヴァ・シュヴァンクマイエロヴァー逝去
2006年 吾妻橋 アサヒホールにて「アンダーカバー・ミーツ・シュヴァンクマイエル」展を開催
最新作「ルナシー」が日本公開

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