千住博 作品一覧

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日本画の伝統的な技法を基盤に、アメリカ美術のスケールの大きさを併せ持ち、その知的で清爽な現代的表現は、気鋭の日本人画家して世界的に注目を浴びている。
極めて美しい風景を描くことにより、人間の性を暗示する『楽園シリーズ』など、自然を表現するのが彼のひとつのテーマである。最近は『森林』『砂漠』『フラットウォーター』『ウォーターフォール』シリーズなど、より禁欲的、暗示的方向に移行しつつある。
ニューヨークの老舗画廊マックスウェル・デヴィットソンギャラリーの個展や、1995年、第46回ヴェネチアビエンナーレにて東洋人初の絵画部門優秀賞受賞など国際的に発表活動する。また講演や著述等世界的視野で幅広い活動も行う。


略歴

千住 博
1958年 東京都に生まれる。
1982年 東京芸術大学美術学部絵画科日本画専攻卒業。
1984年 東京芸術大学大学院修士課程修了。初個展開催。
1986年 ニューヨークに渡り、約3ヶ月滞在。
1987年 東京芸術大学大学院博士課程修了。稗田一穂に師事。
1988年 イタリア最古の大手画廊フォルニで個展開催。
1990年 東美青年会特別展 「近代日本画の歩み」(神奈川県立近代美術館)
「現代日本屏風展」(デュッセルドルフ)に出品。
画集「千住博画集」(求龍堂グラフィックス)刊行。
1992年 東美特別展にて個展開催(東京美術倶楽部)
1993年 マックスウェルデビットソン ギャラリーで 個展開催。
ホノルルのアトリエで5年間描きためた大作群『フラット・ウォーター・シリーズ』を発表。
画集『フラット・ウォーター』(求龍堂)刊行。
ニューヨーク・ギャラリー・ガイドの表紙に選出される。
1994年 第7回MOA美術館岡田茂吉賞絵画部門優秀賞受賞。
山中湖高村美術館にて【千住博1980-1994展】を開催 。
1995年 第46回ヴェネツィア・ビエンナーレ絵画部門優秀賞を受賞(東洋人初)
山種美術館が初期から現在までの約30作を買上げ、本格収集始まる。
1996年 「千住博Waterfalls&Glasses 展」/彫刻の森美術館(箱根)
1997年 文化庁優秀作品に選出、同買上げ。
「千住博展」/伊勢丹美術館(新宿)
1998年 広島市近代美術館収蔵「八月の空と雲」に対し紺綬褒賞受賞。
1999年 グループ展/ディロン画廊(ニューヨーク・アメリカ)
2000年 両洋の眼展-21世紀の絵画-出品作品「ライフ」に対し、河北倫明賞受賞。
「千住博・池坊由紀・近藤高広展」/高島屋(大阪)他巡回。
2002年 THE NEW WAY OF TEA展」/ジャパンソサエティ&アジアソサエティミュージアム(ニューヨーク・アメリカ)
大徳寺聚光院別院襖絵完成。
第13回 MOA岡田茂吉賞 絵画部門大賞受賞。
第1回 東山魁夷記念 日経日本画大賞展入賞。
マックスウェルデビットソン画廊にて個展(ニューヨーク・アメリカ)
2003年 グランドハイアット東京の壁画制作。
デンマーク・ロイヤルコペンハーゲン社より「陶板画-千住博コレクションI刊行
2004年 羽田空港第二ターミナルビルのアートディレクターを務める。
現 在 京都造形芸術大学教授・同国際芸術研究センター所長
主な著書に、『絵の心』(世界文化社)、『美は時を越える』(日本放送出版協会)、『疑問符としての芸術』(対談集:美術年鑑社)、『日本画から世界画へ』(対談集:美術年鑑社)、『ヴェネツィア日誌』(求龍堂)、『星の降る夜に』(富山房)などがある。

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